独立 挨拶

2003年10月13日
 以前、書いた資格予備校の講師に会ってきた。2月に独立するので宜しくお願いしますと。そこでは講師は商品なので、来るものは拒まない。適正はお客さんである生徒さんが判断することなのだ。将来、コンサルタント養成のSへの仕事につなげるためにも、ここの仕事はきちっとしておく必要がある。
 他人に初めて2月に独立すると宣言してしまった。そうすると、まずやらなくてはいけないことが出てくる。独立するにあたり、現在の自分の師匠となっている先輩に報告にいくことだ。本来ならこの人に報告してから行動が順序なのだ。
 先輩は「そう、よかったなあ」と言ってくれた。こちらの世界に入ってきたことへの賞賛をくれたが本心はどうなんだろう。大企業の安定を捨てた俺をホントに賢い選択をしたと思っているのだろうか。
 この先輩は本当に、いろいろなことを考えている人で、この人と過ごす時間は僕にとっては塾でお勉強をしている状態になる。これ、どう思いますか、なんて質問されることが多くって、そのたびに答えを考えなくてはいけないので、とても疲れる。この人を見ていると、自分もこんな風にならないと生きていけないのではないかと不安になってくる。なにしろ、発想が豊かなのだ。本をとにかくたくさん読んでいる。俺も勉強しなくては。
 これで、独立しても、独立しなくても裏切る人間ができたことになった。独立すれば、俺を可愛がってくれているK常務、上司のO部長、N課長に正直申し訳が立たない。多分、O部長は人事部長で、辞めたがっている営業マンを必死に留保しているにもかかわらず、その足元を直属の部下に救われるのだから、迷惑をかけることになるだろう。
 今の俺にはそのことが一番の憂鬱である。他人に迷惑を掛けること、自分はそれが苦手ないい子ちゃんなのだ。

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